日本で最初の小型ペットボトル
1996年の全国的な水不足の際、創業2年目のハイピースでは、なかなかペット容器が入荷せず、お客さまへの供給要望に応えられませんでした。この経験から、清涼飲料水メーカーとしてその需要に対応することが責務と考え、自社でペットボトルの開発に着手しました。もともとハイピースの前進であるめがねフレーム業では、プラスティックの成形技術をもっており、この技術を応用したボトル成型をインプラント(自社工場)にて開始しました。こういったプラスティック成形は、単に機械設備があればいいというわけではなく、経験値が大変重要となってきます。また、自社で製造するということで形が自由になるというメリットも生まれました。
この小型ペットボトルについては、1995年まで業界内では廃棄物増加の懸念から、小型容器飲料水を国内生産することを自主規制していました、しかしながらその一方で、海外から小型ペットボトル入りの飲料が輸入されているという状況もあり、国産を規制するのは矛盾するという声が高まったこと、あるいはプラスティックのリサイクル技術も進歩したことで、1996年からこの自主規制は解禁となりました。大手メーカーは500mlを中心としてお茶やジュースの生産を開始しましたが、ハイピースでは海外の飲料によく見受けられた330mlの容量に着目し、携帯に便利で、子どもでも女性でももちやすい、手の形にあわせたデザイン形状を考えました。これはコンビニエンスストアなどに高い評価を受け、当時、この容量の飲料としては、缶に替わる製品として注目をあびました。
日本で最初のミニペットボトルのお茶飲料
越前の自然の恵みから生まれるミネラルウォーター。このおいしい水で抽出した茶系飲料はハイピースの看板商品となっています。カテキンなどの成分に含まれる緑茶は日本で大変ポピュラーですが、世界中にはもっと体によくおいしいお茶があるのではないか、また、日本にも古来からのものでお茶として飲むことのできる原料があるのではないか―─こういった考えから茶系飲料の開発が始まりました。
手はじめとして、1993年に、「タラの木」の根と樹皮に、血糖値を下げるなど薬用効果があることに着目し、その葉についても成分が含まれていることから、この健康茶を開発し、1リットル瓶にて販売をスタート。その後もシソ茶、なつめ茶、杜仲茶などを開発しましたが、原料も限られ、ほんの少量しか生産できなかったため、原料確保が充分にできる健康茶の原料探しをスタートさせたのです。
- 越前茶
福井において家庭で普通に飲まれているのが越前茶です。これは、北陸地方の気候として湿気が多いことに由来するものであり、茶葉の風味が失われやすいため、葉を炒ってそれにさらに大豆を入れたお茶のことを指します。茶葉としては売っていましたが、この風土の味をミニペット飲料として初めて発売し、大ヒットとなりました。
- マテ茶
- 南米では厳しく熱い気候の中でも人々が元気に過ごしている理由のひとつとして、マテ茶を日常的に飲んでいることだと言われています。日本人の緑茶や、イギリス人の紅茶のようなもので、一部リーフは日本に入っていましたが、これをミニペットボトルで商品化したのはハイピースが初めてです。
- そば茶
福井県はそばの名産地です。そばには血圧を下げる効果があるルチンが含まれており、古来より健康食として知られていました。福井でもそばの実は煎じてお茶として飲まれていましたが、特に「そばどころ」として知られる3つの町(旧町名:池田町、今庄町、美山町)から、ハイピースにミニペット飲料として共同開発の申し入れがあって実現した商品です。
- 黒豆茶
- 京都・丹波地方では、良質の黒豆の産地として大変有名です。この地域では昔から黒豆を煮出した汁を飲む習慣がありました。これに着目した丹波の黒豆加工業者が、缶飲料ではすでにあったものの、ペット飲料として商品化できないかという相談をハイピースにもちかけ、これがきっかけとなって誕生したのが黒豆茶です。ハイピースでは独自に黒豆のエキスを抽出し、さらにハブ・ほうじ・玄米・烏龍・杜仲・ドクダミなどをブレンドし、ミニペットボトル製品としていち早く発売しました。
いち早いリサイクルへのとりくみ
ハイピースは、日本でもいち早く製造業としてリサイクル活動にとりくんだ企業のひとつです。
- 茶かすの土壌改良剤
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茶系飲料を抽出したあとに残る茶葉は、以前は産業廃棄物として廃棄されていましたが、これを土壌改良のために土に戻すことにいち早く着手しました。これをハイピース周辺の農家や果樹園に配布し利用してもらうことで、糖度の高い果物や野菜、花などの農作物が収穫されています。実際使っていただいている農家では、この土壌改良剤を使って作られたトマトやスイカを「ハイピーストマト」「ハイピーススイカ」と命名して市場へと出荷しています。
- 樹脂キャップ
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ペットボトルは、もともとアルミキャップを使っていました。しかし、手を切りやすく安全性の面で問題があること、また、分別収集という点において、ペットボトルにアルミキャップをつけたまま廃棄されると、金属との分別がされないということも問題でした。この点をクリアするため、ハイピースではいち早く樹脂キャップへの切り替えを行いました。開栓時の怪我防止にも役立ち、またキャップと本体がプラスティックであるため、リサイクルがしやすいというメリットが生まれました。